わくわく子育て広場Park

アイクレオ 子育て相談会

2021.03.22

【レポート】これかラボDAYS:赤ちゃんの睡眠教室を開講!

 2021年2月7日(日)、オレンジページ主催のこれかラボDAYSにて、赤ちゃんの睡眠について、 「オレンジページ」とパパ応援Webメディア「家men」の皆様と一緒に、「子どものココロとカラダの健やかな成長」を考える教室を開催しました。

dummy

どうしてグリコが赤ちゃんの睡眠教室を?
最初に、江崎グリコが赤ちゃんの睡眠教室を開催するのに至ったエピソードを紹介しました。
江崎グリコの企業理念は「おいしさと健康」。今からおよそ100年前の1919年。創業者の江崎利一は、牡蠣の煮汁に含まれるグリコーゲンが、栄養機能として優れていることに着目しました。「病気になった人を治すより、病気にかからない身体をつくることが大切である」との考えから、当時子どもに人気のあったキャラメルに、グリコーゲンを入れて商品化したのが、栄養菓子の「グリコ」です。

dummy


「子どものココロとカラダの健やかな成長」への想いが、創業の原点となっています。現在、子どもたちを取り巻く社会環境は変化し続け、多様な課題が発生しています。そんな課題に対応するため、江崎グリコでは乳幼児に向けた様々な商品や、無料アプリなどのサービスを提供してきました。

dummy

そして今、「子どものココロとカラダの健やかな成長」への想いから、新たに「赤ちゃんの睡眠」について向き合っていきます。


無料子育てサポートアプリ「こぺ」には、「乳幼児の睡眠」に着目した医師監修の「睡眠お役立ち記事」を掲載しています。記事を監修してくださったのは、今回の睡眠教室の講師でもある、同志社大学 赤ちゃん学研究センター副センター長、渡部基信先生。dummy

大人より睡眠時間が長い子どもにとって、眠りは大人以上に大切なもの。


実は、子どもの睡眠の質や量が、運動、言葉、認知力、意欲、コミュニケーション能力など、脳の発達と深く関係しています。その一方で、日本では、乳幼児期の睡眠に関する情報発信量が十分ではありません。今回のセミナーでは、子どもの睡眠に対する知識を深められるお話をしていただきました。



渡部基信先生セミナー開始
「意外と知らない!?赤ちゃんの健やかな成長のための睡眠教室」

dummy

安心させられる、優しい笑顔で話し始めてくださった渡部先生。「赤ちゃんの眠りは、身体を休ませるだけではなく、ほかにも色々な働きがあります。」最初にお話しいただいたのは、眠りの3つの働きです。

<1>赤ちゃんの眠りは身体を休ませるだけではない

dummy

脳を創り、育て、そして守る。それぞれについて、詳しくお話しいただきました。


① 脳を創る - 眠りの間に情報網が作られる -

dummy

脳のイラスト、水色の部分は海馬(かいば)と呼ばれ、記憶を関する器官です。この海馬の大きさと睡眠時間には関係があるようで、「5~6時間しか寝ない子どもの海馬はやや小ぶりである」という研究データがあります。


② 脳の働きを育てる – 睡眠は記憶を固定する重要な要素 -

dummy

眠りが深くなったり、浅くなったりする間に、いろいろな記憶がされます。知識だけではなく、出来事のようなエピソード記憶、そして体で覚える手続き記憶。これらから言えることは、勉強もスポーツも睡眠が大切だということです。


dummy

睡眠が浅くなったり、深くなったりするということをより詳しくお話いただきました。上図の赤い部分はレム睡眠といい、眠りの浅い状態です。青い部分はノンレム睡眠。ぐっすり眠っている状態を指します。

グラフの横軸が人間の一生を、縦軸が24時間を表しています。出生時に注目すると、レム睡眠とノンレム睡眠が半分ずつになっていますね。生まれる前はレム睡眠から始まり、その後ノンレム睡眠が確認できます。


③ 脳の働きを守る – 睡眠による脳の老廃物の処理 -

dummy

3つ目の大きな働きは、老廃物を処理することです。

上図左側を見ると、老廃物を示す細かい粒が点々と見られます。睡眠中、トイレの水のように老廃物を処理し、図右側のように洗い流しています。眠っている間に、次の日の活動のための準備を整えているんですね。



<2>睡眠は発達する

dummy

赤ちゃんは生まれる前はおなかの中にいるんですけれども、地球上に出るということは、人間が地球から宇宙に飛び出すくらいの環境の変化があるということ。地球社会に適応していくためには、睡眠も適応していかなければいけません。

「超日リズム」から「概日リズム」に。

dummy

生まれたとき、赤ちゃんは2~3時間ごとに目を覚ます超日リズムで生活しています。


dummy

やがて、昼間には活動し、夜には寝るという24時間の「概日リズム」へ徐々に移行していきます。この概日リズムは「サーカディアンリズム」ともいい、「眠る」と「起きる」だけではなく、血圧や体温、体調など、あらゆる身体の働きと密接な関係にあります。


睡眠リズムとメラトニン

dummy

夜と昼を区別するために大切な「メラトニン」というホルモンがあります。メラトニンは夜の間に分泌され、この働きによって人間は眠たくなってきます。一方で、朝になり光を浴びると、脳によってメラトニンの分泌が抑制されます。実は、スマートフォンによる光の刺激は、メラトニンの分泌を抑えてしまい、体内時計を乱してしまっています。


dummy

メラトニンには入眠時間を知らせるだけではなく、上図のような様々な働きがあります。またメラトニンは、生涯のうち幼児期に最も多く分泌されます。上のグラフは、横軸は人間の一生、縦軸はメラトニンの血中濃度を示しています。グラフからも1歳、2歳になると高くなっていることが確認できますね。メラトニンは幼児期に非常に重要な役割があると考えられます。


dummy

体内時計の発達は、赤ちゃんが生まれてからではなく、おなかの中にいる頃から発達しています。お母さんの体内時計の乱れていると、子どもにも影響するということがラットの研究でも明らかになっています。妊娠中から規則的な生活リズムを送れるように気を付けたいですね。家族や周りの人々が理解することも大切です。


dummy

これは睡眠表というもので、黒い部分が睡眠時間。白い部分が飽きている時間を示しています。1歳頃から、睡眠時間が11~12時間程度になり、ほぼ夜に睡眠していることが確認できますね。


dummy

また、上図は生まれてから100日ほどの睡眠表です。縦軸に生まれてからの日数、横軸に24時間を表しています。日を追うごとに、昼に寝て、夜に寝る姿がはっきり見られます。生後3か月くらいで、昼と夜の区別がだんだんと形成されてきます。


dummy

赤ちゃんは生まれてから、24時間の生活リズムへと徐々に体が慣れていきます。2歳までにきちんと習慣付けしてあげることが大切です。


<3>子ども達の睡眠の現状は…

dummy

この図は、1歳半から5歳までの子どもたちが、何時に寝ているかを示したものです。ここから、約3割の子どもが22時以降に就寝していることが確認できます。


dummy

渡部先生のいらっしゃる赤ちゃん学センターでは、センターのある木津川市と共同で、保育園児とその保護者の方を対象に、子どもの睡眠の現状を調査を行いました。その調査結果においても、約30%の子どもたちが22時以降に寝ていることが分かりました。


dummy

また、子ども達のお父さんお母さんに、睡眠についてどう思うか質問をしたところ、22時以降に眠っている状況でも「良い」「どちらかといえば良い」という答えが得られました。このことから、保護者との認識に大きなギャップがあるということが分かりました。


cope_24

ただ一日の睡眠が足りていれば十分というわけではなく、夜間睡眠の時間が大切です。

小学校ではお昼寝の時間はないため、小学校に入る前に夜間の睡眠時間で足りるように調整していかなければなりません。お昼寝時間で補っているケースもありますが、それでは小学生になった際に睡眠が足りなくなってしまいます。


「睡眠」を可視化する – 睡眠ログをつけてみよう -

dummy

そこで、渡部先生が提案されたのは、睡眠ログを付けて「睡眠」を可視化することです。睡眠ログの判定のポイントは図にもある、以下の3点です。
①夜7時から朝7時までの間に眠れているか。
②夜間に10時間程度の連続した睡眠が取れているか。
 ※中途覚醒がないように。
③入眠時刻と気象時刻がほぼ一定になっているか。
 ※毎日前後30分程度のばらつきに抑えられているように。

ログを取ることで、子どもの睡眠の傾向を把握し、改善するポイントが分かるようになります。

実際にログを3例、ご紹介いただきました。

dummy

これは実際の睡眠ログで、理想的なケースになります。黄色い部分が眠っている状態を示し、グラフ右側の「S]は子どもが自分から起きていることを表しています。先ほどの3つのポイントが押さえられていることが確認できますね。


dummy

一方こちらでは、睡眠時間が9時間と短いことが分かります。また、赤い線が示す中途覚醒も確認できます。また、「S]がなく、自分から起きられない日もあります。

dummy

このログでは22時以降に寝ている日が多く、夜間睡眠も短くなっています。また就寝時刻や起床時刻もバラバラであることが確認できます。


dummy

乳幼児期睡眠リズムの問題点には様々なものが挙げられます。これらは子どもへの問題もありますが、それ以外に社会問題にもなりうることが実際に報告されています。子ども、家族、社会にとって、睡眠リズムの問題を解決することが大事ではないかとお話されていました。



<4>睡眠リズムの改善
では、どうやったら睡眠リズムが改善できるのか、先生からご提案いただきました。

1.食生活の改善

dummy

朝食がとても重要!

夜にまとめて食べるのではなく、朝にしっかり食べることが大事です。朝にしっかりご飯を食べるためにも、早く起きて早めに寝る習慣作りが大切ですね。


2.家族全員で就寝

dummy

家族で就寝時間を決め、みんなで一緒に寝る。


図のケースでは、なかなか寝付けない子どもはいたが、消灯時間を決めるなど家族で体制を変えることで、就寝時間を整えることができたそうです。なかなか実行は難しいものではありますが、家庭内の環境を変えることもひとつの方法ですね。


3.生活習慣の見直し

dummy

夕食の時間や、お風呂の時間を早めることで就寝時刻を早くすることができます。また、スマートフォンの使用時間を短くすることでも就寝時間を早める影響があります。


4.子どもの睡眠の見直し

dummy

夜間に泣いたからいって、夜間授乳をすることでお腹がいっぱいになり起きてしまいます。そのため、中途覚醒が増える可能性があります。そうは言っても、夜間授乳を中止すると赤ちゃんは3日から5日くらい大泣きしてしまいます。お母さんだけが授乳を止めるのではなかなかうまくいきません。たとえば、添い寝はお父さんがするなど、睡眠を整えるために家族の協力も必要です。


眠育の輪

dummy

赤ちゃんだけでなく、全ての人にとって睡眠は大事です。「睡眠によって子育てを考える。赤ちゃんだけでなく、小学生、中学生…そして、大人になったお父さんお母さんが、きちんと睡眠をとる。それを次の世代にも伝えていくことが大切である。」その「眠育の輪」を進めることが大切だとお話されていました。


▶子育てアプリ「こぺ」で睡眠ログを記録してみよう

dummy

子育てアプリの「こぺ」では、今回の睡眠教室でもありました睡眠ログの記録ができますので、ぜひご利用いただければと思います。



渡部先生への質問タイム

dummy

睡眠教室の後は、質問タイム。参加されていたお父さん、お母さんから寄せられた質問に渡部先生からお答えいただきました。


「起きる時間がバラバラですが、起こしてしまってもいいのか…」

「子どもが就寝中に泣いてしまったとして、どれくらい放置しても大丈夫なのか…」


家族構成や、家の空間など、参加者にとって異なる環境での悩みに対しての丁寧な答えに、皆さんも前向きな姿勢を見出せる様子が見られました。

dummy



「こぺ」睡眠機能についてのアンケート実施

また、「こぺ」の今後実装予定の、以下機能についてリアルタイムでのアンケートも実施。

 1:育児ログを入力すると、赤ちゃんの睡眠に対するアドバイスが自動的に表示される機能

 2:赤ちゃんの睡眠教室動画


「自身で使ってみたいか? 人に薦めたいか?」との質問に、YES、NOで回答していただき、参加者皆様のシチュエーションからの理由も聞かせていただけました。

 ・「育児休暇中だが、仕事始まったら睡眠のリズムなど崩れてきそう。 ゆっくりできる内に、こういうアドバイスを使えるといいな。」

 ・「動画だと、好きな時間に見られるのがいい。 悩んでいるときに見たくなるので、悩みに応じて好きなタイミングで見ていけたらいいな。」

 ・「1歳と3歳の子どもがいて、同時に寝るわけではない。その状況下での記録は余裕的に難しい。」



子育てアプリ「こぺ」は無料でお使いいただけます

今回の睡眠教室でもご紹介した、子育てアプリ「こぺ」は、どなた様でも無料でお使いいただけます。

dummy

「妊娠・子育てに特化したToDoボード」や、「直感的に記録できる育児ログ」、「子育てに役立つ医師監修の豊富なお役立ち記事」など、育児にとって魅力がいっぱいのアプリです。今後、睡眠ログへの自動判定アドバイスや、渡部先生による睡眠教室動画など、睡眠リズムを整えるのに便利な機能も搭載予定です。ぜひ、この機にご利用ください。


▶利用方法
検索サイトから「グリコ こぺ」と検索し、OS に合わせたページにアクセス、またはスマートフォンなどから下記 URL に直接アクセスしアプリをダウンロードしてください。

この記事にコメントをする

JPG、GIF、PNG形式で2MBまで

loading