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わくわく子育て広場Park
2021.03.22
【レポート】これかラボDAYS:赤ちゃんの睡眠教室を開講!
「子どものココロとカラダの健やかな成長」への想いが、創業の原点となっています。現在、子どもたちを取り巻く社会環境は変化し続け、多様な課題が発生しています。そんな課題に対応するため、江崎グリコでは乳幼児に向けた様々な商品や、無料アプリなどのサービスを提供してきました。
そして今、「子どものココロとカラダの健やかな成長」への想いから、新たに「赤ちゃんの睡眠」について向き合っていきます。
無料子育てサポートアプリ「こぺ」には、「乳幼児の睡眠」に着目した医師監修の「睡眠お役立ち記事」を掲載しています。記事を監修してくださったのは、今回の睡眠教室の講師でもある、同志社大学 赤ちゃん学研究センター副センター長、渡部基信先生。
大人より睡眠時間が長い子どもにとって、眠りは大人以上に大切なもの。
実は、子どもの睡眠の質や量が、運動、言葉、認知力、意欲、コミュニケーション能力など、脳の発達と深く関係しています。その一方で、日本では、乳幼児期の睡眠に関する情報発信量が十分ではありません。今回のセミナーでは、子どもの睡眠に対する知識を深められるお話をしていただきました。
安心させられる、優しい笑顔で話し始めてくださった渡部先生。「赤ちゃんの眠りは、身体を休ませるだけではなく、ほかにも色々な働きがあります。」最初にお話しいただいたのは、眠りの3つの働きです。
脳を創り、育て、そして守る。それぞれについて、詳しくお話しいただきました。
脳のイラスト、水色の部分は海馬(かいば)と呼ばれ、記憶を関する器官です。この海馬の大きさと睡眠時間には関係があるようで、「5~6時間しか寝ない子どもの海馬はやや小ぶりである」という研究データがあります。
眠りが深くなったり、浅くなったりする間に、いろいろな記憶がされます。知識だけではなく、出来事のようなエピソード記憶、そして体で覚える手続き記憶。これらから言えることは、勉強もスポーツも睡眠が大切だということです。
睡眠が浅くなったり、深くなったりするということをより詳しくお話いただきました。上図の赤い部分はレム睡眠といい、眠りの浅い状態です。青い部分はノンレム睡眠。ぐっすり眠っている状態を指します。
グラフの横軸が人間の一生を、縦軸が24時間を表しています。出生時に注目すると、レム睡眠とノンレム睡眠が半分ずつになっていますね。生まれる前はレム睡眠から始まり、その後ノンレム睡眠が確認できます。
③ 脳の働きを守る – 睡眠による脳の老廃物の処理 -
3つ目の大きな働きは、老廃物を処理することです。
上図左側を見ると、老廃物を示す細かい粒が点々と見られます。睡眠中、トイレの水のように老廃物を処理し、図右側のように洗い流しています。眠っている間に、次の日の活動のための準備を整えているんですね。
赤ちゃんは生まれる前はおなかの中にいるんですけれども、地球上に出るということは、人間が地球から宇宙に飛び出すくらいの環境の変化があるということ。地球社会に適応していくためには、睡眠も適応していかなければいけません。
生まれたとき、赤ちゃんは2~3時間ごとに目を覚ます超日リズムで生活しています。
やがて、昼間には活動し、夜には寝るという24時間の「概日リズム」へ徐々に移行していきます。この概日リズムは「サーカディアンリズム」ともいい、「眠る」と「起きる」だけではなく、血圧や体温、体調など、あらゆる身体の働きと密接な関係にあります。
夜と昼を区別するために大切な「メラトニン」というホルモンがあります。メラトニンは夜の間に分泌され、この働きによって人間は眠たくなってきます。一方で、朝になり光を浴びると、脳によってメラトニンの分泌が抑制されます。実は、スマートフォンによる光の刺激は、メラトニンの分泌を抑えてしまい、体内時計を乱してしまっています。
メラトニンには入眠時間を知らせるだけではなく、上図のような様々な働きがあります。またメラトニンは、生涯のうち幼児期に最も多く分泌されます。上のグラフは、横軸は人間の一生、縦軸はメラトニンの血中濃度を示しています。グラフからも1歳、2歳になると高くなっていることが確認できますね。メラトニンは幼児期に非常に重要な役割があると考えられます。
この図は、1歳半から5歳までの子どもたちが、何時に寝ているかを示したものです。ここから、約3割の子どもが22時以降に就寝していることが確認できます。
渡部先生のいらっしゃる赤ちゃん学センターでは、センターのある木津川市と共同で、保育園児とその保護者の方を対象に、子どもの睡眠の現状を調査を行いました。その調査結果においても、約30%の子どもたちが22時以降に寝ていることが分かりました。
また、子ども達のお父さんお母さんに、睡眠についてどう思うか質問をしたところ、22時以降に眠っている状況でも「良い」「どちらかといえば良い」という答えが得られました。このことから、保護者との認識に大きなギャップがあるということが分かりました。
ただ一日の睡眠が足りていれば十分というわけではなく、夜間睡眠の時間が大切です。
小学校ではお昼寝の時間はないため、小学校に入る前に夜間の睡眠時間で足りるように調整していかなければなりません。お昼寝時間で補っているケースもありますが、それでは小学生になった際に睡眠が足りなくなってしまいます。
「睡眠」を可視化する – 睡眠ログをつけてみよう -
朝食がとても重要!
夜にまとめて食べるのではなく、朝にしっかり食べることが大事です。朝にしっかりご飯を食べるためにも、早く起きて早めに寝る習慣作りが大切ですね。
2.家族全員で就寝
家族で就寝時間を決め、みんなで一緒に寝る。
図のケースでは、なかなか寝付けない子どもはいたが、消灯時間を決めるなど家族で体制を変えることで、就寝時間を整えることができたそうです。なかなか実行は難しいものではありますが、家庭内の環境を変えることもひとつの方法ですね。
3.生活習慣の見直し
夕食の時間や、お風呂の時間を早めることで就寝時刻を早くすることができます。また、スマートフォンの使用時間を短くすることでも就寝時間を早める影響があります。
4.子どもの睡眠の見直し
夜間に泣いたからいって、夜間授乳をすることでお腹がいっぱいになり起きてしまいます。そのため、中途覚醒が増える可能性があります。そうは言っても、夜間授乳を中止すると赤ちゃんは3日から5日くらい大泣きしてしまいます。お母さんだけが授乳を止めるのではなかなかうまくいきません。たとえば、添い寝はお父さんがするなど、睡眠を整えるために家族の協力も必要です。
睡眠教室の後は、質問タイム。参加されていたお父さん、お母さんから寄せられた質問に渡部先生からお答えいただきました。
「起きる時間がバラバラですが、起こしてしまってもいいのか…」
「子どもが就寝中に泣いてしまったとして、どれくらい放置しても大丈夫なのか…」
家族構成や、家の空間など、参加者にとって異なる環境での悩みに対しての丁寧な答えに、皆さんも前向きな姿勢を見出せる様子が見られました。
また、「こぺ」の今後実装予定の、以下機能についてリアルタイムでのアンケートも実施。
1:育児ログを入力すると、赤ちゃんの睡眠に対するアドバイスが自動的に表示される機能
2:赤ちゃんの睡眠教室動画
「自身で使ってみたいか? 人に薦めたいか?」との質問に、YES、NOで回答していただき、参加者皆様のシチュエーションからの理由も聞かせていただけました。
・「育児休暇中だが、仕事始まったら睡眠のリズムなど崩れてきそう。 ゆっくりできる内に、こういうアドバイスを使えるといいな。」
・「動画だと、好きな時間に見られるのがいい。 悩んでいるときに見たくなるので、悩みに応じて好きなタイミングで見ていけたらいいな。」
・「1歳と3歳の子どもがいて、同時に寝るわけではない。その状況下での記録は余裕的に難しい。」
子育てアプリ「こぺ」は無料でお使いいただけます
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