みかんに含まれる「ヘスペリジン」で、冷えた体がポカポカに!

冷えに悩む女性

寒さがきびしいこの季節。
女性の体にまつわるお悩みの代表格と言えば「冷え」ですよね。
体が冷えると、全身の血管がギュッと縮みます。それは、体温を維持しようとする体の働きによるもの。
しかし、そのことで血流が悪くなり、さらに冷えにつながるという悪循環に。

しかも、体のすみずみに血液が行き届かないため老廃物が蓄積し、細胞や臓器の働きもダウン。
結果として、肩こりや腰痛、生理不順、便秘、肌荒れなどさまざまな不調があらわれることになります。
 
 

「ショウガを食べるとポカポカが続く」は本当なのか?

冷えに悩む女性たちの声に応えるべく、古くからさまざまな冷え改善法が伝えられてきました。
中でもよく知られているのが、ショウガの効能。
鍋料理やスープに加えたり、すりおろしてドリンクに入れたりする人も多いようです。
 
ただしそのとき、生のショウガでは一時的な効果しか期待できないという事実は、あまり知られていません。
 
実は、加熱したショウガに含まれる「ショウガオール」という成分は、長時間に渡って体を芯から温めます。しかしそのショウガオールは、生のショウガには少量しか含まれていません。
 
生のショウガに多いのは「ジンゲロール」という成分。
この成分の働きは、手足の表面を一時的に温めるだけ。
むしろ、発汗を促して体を冷やす作用があるため、熱を下げたいときにオススメの食材なのです。
温め作用を期待してショウガを食べたのに、すぐに体が冷えてしまうのでは本末転倒。
ショウガを食べるときには、忘れずに加熱をしてくださいね。

冬にオススメの食材ショウガ

みかんに豊富な温め成分「ヘスペリジン」とは

ショウガに続き、最近になってその温め効果が注目されているのが、みかんです。
みかんに含まれる温め成分として、いま注目を集めているのが「ヘスペリジン」。みかんの皮や袋、白いスジの部分に多く含まれており、血管を拡張させて血流を良くし、体を温める作用があります。
 

みかんに含まれる温め成分ヘスペリジン

ただしヘスペリジンには、水に溶けづらく体に吸収されにくいという難点があります。
しかし近年の研究で、ヘスペリジンに糖を結合させ水に溶けやすくした「糖転移ヘスペリジン」が登場。吸収率がよくなり、ドリンクなどで摂ることもできるようになりました。

「すばやく働く」&「じっくり効く」2つの効果がうれしい!

この「糖転移ヘスペリジン」は、体内をじっくりと巡って、長時間体を温める作用があります。
実験では、摂取して8時間後に、血中濃度がピークになりました。

さらに最近では、ヘスペリジンを微粒子化して、すばやく吸収されるようにした「分散ヘスペレチン」という成分が開発されています。体内をスピーディーに巡るので、即効性を期待できるという優れものです。こちらは、摂取1時間後がピークでした。
 
つまり、両方摂ることで冷えた体をすばやく温めながら、温かさをじっくりキープできることに。冷え性さんには、見逃せない効能ですね。

分散ヘスペレチンと糖転移ヘスペリジンの吸収結果グラフ

<資料提供:グリコ健康科学研究所>

「糖転移ヘスペリジン」の温め効果を実証!

下の写真は、「糖転移ヘスペリジン」による冷え改善効果を検証したものです。冷たい水で冷やした手の温度を10分ごとに計り、温かみを取り戻していく様子を調べました。
すると、冷え性の人が「糖転移ヘスペリジン」のサプリを摂取することで、摂取していないときよりも明らかに速く上昇したのです。
その差は、サーモグラフィーによる調査結果をみると一目瞭然!

糖転移ヘスペリジンの温め効果グラフ

<資料提供:グリコ健康科学研究所>

モッチリ潤い肌を手に入れたい人にもオススメ

ヘスペリジンに期待できるのは温め効果だけではありません。コラーゲンに「糖転移ヘスペリジン」を加えると、肌の水分量と弾力が増すという研究結果も。
 

糖転移ヘスペリジン含有コラーゲンの研究結果グラフ

<資料提供:グリコ健康科学研究所>

 
冬の女性の体にとって“二大お悩み”とも言える、冷えと乾燥。これらがともに、ヘスペリジンによって改善できるというわけです。冬にみかんを食べたくなる理由。それは、みかんに含まれるヘスペリジンの効果を、体が求めているせいかもしれませんね。
 

>> 【第一弾】アーモンドの秘密はこちら

>> 【第二弾】グリコーゲンの秘密はこちら

>> 【第四弾】パプリカの秘密はこちら

「からだにいいこと」編集部

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