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まちのニュースNews
抗菌・抗ウイルス効果がある「ヨウ素」を保持した機能性マスクを発売! Glicoのオリジナルマスク「I-53 MASK」の開発秘話
2022.01.19
抗菌・抗ウイルス効果がある「ヨウ素」を保持した機能性マスクを発売!
Glicoのオリジナルマスク「I-53 MASK」の開発秘話
この度、Glicoは独自技術「バイオアミロース™」を活用し、抗菌・抗ウイルスの効果がある「ヨウ素」を保持したオリジナルマスク「I-53 MASK」(読み:アイ・ゴジュウサン・マスク)を発売します。その開発秘話を、with Glico事務局の譚からプロジェクトチームメンバーにインタビューしました。
寺田 喜信:江崎グリコ株式会社 基礎研究室
永島 道人:グリコチャネルクリエイト株式会社 直営店舗事業部
伊藤 勝弥:グリコチャネルクリエイト株式会社 事業企画室
柏木 浩正:江崎グリコ株式会社 経営企画部健康経営推進グループ
1.Glicoの独自技術「バイオアミロース™」について
譚:「I-53 MASK」の技術である「バイオアミロース™」について、詳しく教えてください。
寺田: 「バイオアミロース™」とは、デンプンの一成分であるアミロースを、砂糖から酵素合成により工業的に大量生産した素材で、分子内に他の物質(例えばヨウ素)を取り込む「包接機能」をもっています。
この「バイオアミロース™」をレーヨン繊維に練り込み、分子ポケット(包接機能)をもった機能性繊維「アミセル™」を開発しました。
この「アミセル™」に抗菌・抗ウイルス効果を持った「ヨウ素」を保持させた「ヨウ素包接アミセル」を使用したのが、今回の「I-53 MASK」です。Glicoが長年続けてきた食品素材の研究、オーミケンシ(株)の機能性レーヨン研究、関東天然瓦斯開発(株)のヨウ素研究という、分野が全く異なる3社の研究成果が融合して生まれました。
譚:今回の「I-53 MASK」を作ることになったきっかけを教えてください。
寺田:実はこの「ヨウ素包接アミセル」自体は、2011年に開発していました。当時、新型インフルエンザが流行していました。その際、このヨウ素包接アミセルを使い、マスクを開発し、オフィスグリコを通して販売しました。しかし、当時の新型インフルエンザは直ぐに収束したので、マスクの販売は終了しました。
今回のコロナ禍で、このマスクをすぐに思い出しました。ただ商品化に漕ぎ着けるハードルがとても高いことが分かっていたので、躊躇していました。しかし、社内で「コロナ禍の社会に貢献するイノベーション提案」の事業公募があり、これに応募することを決めました。
2.プロジェクトについて
譚:このプロジェクトチームが立ち上がったきっかけを教えてください。
寺田:研究所からは、「ヨウ素包接アミセル」の素材を使った製品(マスク、ガウン等)のアイデアを出していましたが、同じようにオフィスグリコの伊藤さんも「ヨウ素包接アミセルマスク」を提案されていました。それでは一緒に「マスク」を作ろうとなりました。
柏木:提案メンバーは伊藤さん、永島さん、寺田さんですが、プロジェクトの推進のために、多くの部署と協働しています。
譚:このプロジェクトに参加した感想を教えてください。
伊藤:私は入社以来、営業やオフィスグリコなど、お客様に近いところにいたので、研究所の方との関わりがありませんでした。研究所の寺田さんの「創ること」に対する熱意と真摯さに感銘を受けました。永島さんは、マーケティング部ですので、「創る・作る・売る」の経験があり、頼もしい存在でした。柏木さんは、色々な関係者に丁寧にコミュニケーションを取りながら、スピード感を持ってプロジェクトを推進してくれました。リーダーシップや、細やかな心遣いは見習いたいです。
柏木:研究所の寺田さんの、本当に安全安心な商品をお客様に届けたいという思いを、とても強く感じました。今回のプロジェクトを通じて、本当に多様な視点からの意見があり、自分自身の視野が広がりました。
寺田:このプロジェクトは、研究者冥利につきます。やりがいをもって、取り組ませていただきました。そして、あらゆる関係者の協力を得なければ、実現できませんでした。
永島:もともとマーケティング部に所属していたので、色々な部署の人と関わることは多い方でした。今回は、今までGlicoで発売したことのないマスクの開発ということで、様々な課題にぶつかるたびに、どうしたら解決できるのかと、その都度議論をしました。改めて多くの部署の人と一緒になって、一つの商品を産み出すのだと実感しました。
3.「I-53 MASK」について
譚:「I-53 MASK」の特徴について聞かせてください。
寺田:大きな特徴はヨウ素を安定に保持しているマスクと言うことです。ヨウ素自体は、昆布やワカメなどに多く含まれるミネラルの一種で、重要な栄養素です。また純度の高いヨウ素は抗菌・抗ウイルス効果が高く、手術や患部の消毒、家庭用のうがい薬に使われています。しかし、ヨウ素はとても気化しやすい性質があり、マスクなどの不織布に安定して保持させることが大変困難でした。この問題をGlicoが開発した機能性繊維「アミセル」を使うことで解決しました。それがヨウ素包接アミセルです。
「I-53 MASK」は、「ヨウ素包接アミセル不織布」を中心に、細菌飛沫やウイルス飛沫をブロックする高密度フィルター、快適な肌ざわりやマスク全体の強度を保つ不織布からなる4層構造となっています。
譚:「I-53 MASK」の商品名の由来について教えてください。
寺田:「I-53 MASK」は、ヨウ素の元素記号が「I」、原子番号が「53」であることが商品名の由来です。
譚:「I-53 MASK」を商品化する上での苦労したことや印象に残ったエピソードなどを聞かせてください。
寺田:実はヨウ素包接アミセル不織布が作れる機械は日本国内で1台しかありません。その機械は2013年頃に、所有していた会社が売却した為に、どうなっているのか分かりませんでした。その為、このプロジェクトを始める上で、この機械を探すことからスタートしました。さらに機械を見つけたのですが、長時間稼働していなかったので、とても動く状態ではありませんでした。まずはこの機械が動くようにすることが、このプロジェクトの鍵でした。幸い、機械は動きました。
また2011年は、共同研究先の会社と一緒に分担して開発を進めていました。しかし今回のプロジェクトでは、全てをGlicoがやらなければなりませんでした。一から生産体制を組んで、一つずつ問題を洗い出していきました。コロナ禍で早くマスクを作らねばという焦りと、本当にできるのだろうかという不安と闘いながら、問題を一つずつ解決していきました。
譚:最後に、お客様へメッセージを聞かせてください。
寺田:コロナ禍の中で、特殊なことをするのではなく、マスクや手洗いやうがいをするなど基本的な感染予防行動が大切です。それに加えて、今回のヨウ素を塗布したマスク製品を通じて、1人でも多くの方の安全で安心な生活のために少しでも手助けになればと思っています。
伊藤:「I-53 MASK」の完成・発売が近づくにつれ、改めてGlico独自の技術が、世の中の人々のお役に立てそうな気がしています。色々なお客様にインタビューさせていただいた時に、この技術があると助かると言ってくださった方がいらっしゃいました。そういった方々に、実際にマスクをご愛用いただければうれしいです。
永島:新型コロナの感染拡大とともにテレワークなど新しい働き方が進む一方で、医療や介護、保育、小売業、鉄道、空港などに携わる方は、コロナ前と変わらず社会を支えて下さっています。そんな皆さんのお役に立てればと思っています。
当マスクは、2022年2月7日(月)よりグリコダイレクトショップにて販売を開始しています。
詳細はこちら:
https://shop.glico.com/
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