Q.やり遂げてきた仕事について教えてください
A.新規プロジェクト“糖質オフおつまみ”という、新たな市場の開拓
マーケに異動してからスナックブランドを中心にブランド担当を任せていただき、数多くの商品に携わらせていただきました。中でも一番思い入れのある商品は、自分がゼロから開発した新商品、「糖質オフクラッツ」「糖質オフチーザ」です。
アルコール市場では糖質オフビールが成長していたため、おつまみにおける健康価値も今後より一層求められると考え、“糖質オフおつまみ”という、新たな市場創造のプロジェクトをスタートしました。市場調査をもとにターゲットを設定し、ターゲットに対してどんな価値を提供するかを考え抜いてコンセプトを立案、パッケージデザインやプロダクトの中身の検討まで、様々な部署と協同して新商品の発売に至りました。
1人でできる仕事はない、他部署と共に乗り越えたいくつものハードル
一方、発売に至るまでには様々なハードルがあり、単に自分の想いだけではプロジェクトは進まず、苦戦する局面も多くありました。
プロジェクト進行当初は、健康面での訴求に注力したプロダクト案を検討していましたが、人生で初めて実施した消費者調査の結果、そのプロダクト案では生活者の課題に訴求ができておらず、発売できる基準を満たす評価が得られませんでした。発売までのスケジュールがタイトな中で焦りもありましたが、再度、生活者が本当に求めているのはなんなのか、時間をかけて深堀りし直したことを今でも鮮明に覚えています。その結果、実はターゲットのニーズを読み誤っていることに気づき、健康価値を搭載することで「おいしさが減退する」と感じてしまうお客様の認識をどのように変えていくか、という新たな課題が浮き彫りになりました。そこからは、プロダクトやその価値の伝達の手法について、商品開発部やCR(コンシューマーリサーチ)部、デザイン部、セールスと何度も協議を重ねることで、企画のブラッシュアップを図っていきました。
1人でできる仕事はなく、多くの壁を部署問わず関係者全員で乗り越えた結果、お客様が求めている商品を発売することができました。「おいしさ」と「健康」の両価値の提供の難しさを常日頃感じながらも、自分で生み出した商品がお客様にまた手に取ってもらえる日を夢見て、日々邁進しています!
入社後3年間のセールス経験で培った知識や経験は財産
新卒で入社してから3年間のセールス時代には、中部エリアで菓子カテゴリの担当として地場のスーパーマーケットやドラッグストア向けの営業をしていました。競合商品も多数ある中で自社の商品を採用いただけるよう、得意先のショッパー(購買者)データの分析などを行い、毎月得意先に対して売り場の提案等を行っていました。競合と比較して自社商品の導入にメリットを感じていただけるような商談ストーリーの組み立てや、実際導入いただいた後に店舗でショッパーに商品価値を感じていただける売り場づくりを試行錯誤する日々でした。
大変なこともありましたが、その期間で培った得意先様とのコミュニケーションスキルやデータ分析スキル、そして何よりもお客様の目線に最も近い売場を自分で作り、結果を見てきたからこそ得られたニーズを読み取る力など、セールスだからこそ身に着いた力や経験値が、マーケでのプロジェクト進行に非常に活きたと感じています。
Q.
どんな学生でしたか?
A.
「食べることが好き」を突き詰めた人生
小さいころから食べることが大好きで、同じ好物ばかり食べていた私に、母から「バランスよく食べなさい!」と注意されたことがきっかけで、「おいしくて健康的なモノがあったらいいのに」と、食と健康に興味を持つようになりました。以降、中学の自由研究では菓子にまつわるテーマを探索したり、高校では最先端のバイオインフォマティクスを学べる合宿に参加したりと、興味のある分野に対するチャレンジ精神が強いタイプでした。
大学では1年から生物学の研究室に所属し、病気予防につながる成分の発掘を目指しましたが、毎日の動物試験を通じて「食が身体に与える影響」のインパクトや恐ろしさを身をもって体感しつつ、なかなか成果が得られない状況に苦戦していました。一方、既に多くの研究成果が世に報告されていることも目の当たりにしていたので、いつしか、既に明らかになっているにも関わらず生活者に届いていない価値を、自らの手で生活者に届ける仕事がしたいと考えるようになりました。
Glicoは数多くの食品会社の中でも「おいしさと健康」を重視しており、見かけだましの健康価値ではなく、本当に生活者にとって嬉しい健康価値は何かを突き詰めているプロフェッショナルな方針に共感し入社しました。入社後も会社方針の認識にずれはなかったことを実感しており、今もおいしさと健康価値の提供に向けて日々励んでいます。
9:00タスク整理、メール確認
10:00製造部門との打ち合わせ
11:00会議準備・資料作成
12:00ランチ休憩
13:00メール対応
13:30他部署打ち合わせ
14:00インタビュー調査
16:00商品発売に向けたパッケージデザイン確認
17:00会議準備・資料作成
19:00帰宅
Q.
あなたにとって「Glico×マーケティング職で働く」とは?
A.
マーケターとして早く成長できる環境、行動力と挑戦意欲がある人に向いている
Glicoでは若手から大規模なブランドの担当や新しいプロジェクトを任せられることが多く、マーケターが責任を追う範囲が広いという特徴があるため、マーケターとしてスピード感を持って成長できる環境が整っている会社です。ブランド戦略から商品企画、広告戦略、販促立案、PL管理、製造面まで、Glicoのマーケターの担当範囲は本当に多岐に渡ります。
また、社風としては自分の担当ブランドの商品に愛をもって仕事に取り組んでいる社員が多く、お菓子を食べながら熱く議論する場面があったりとチーム内の風通しはとても良いです。社歴関係なく自分の意見が尊重され、周りにはサポートしてくださる上長や先輩方も多いので、行動力があり主体性をもって挑戦する意欲のある方にはおすすめの会社です。