People仕事・社員を知る

写真:小畑

シンプルに考え、大胆に行動する

私の経歴

小畑 賢太郎

新卒入社

・2021年4月 新卒入社
・2021年6月 商品技術開発研究所
カカオの研究を担当(農学・機能性研究)
-2023年6月 新入社員のOJTを担当
-2023年9月 1度目のガーナ出張
-2024年8月 2度目のガーナ出張




Q.やり遂げてきた仕事について教えてください


A.大きなプレッシャーの中、悩みながら進んだ1年目。

配属されてすぐに任された研究テーマは、「カカオの農学研究」。近年気候変動などの影響により、危機的にカカオの生産量が減っていることを受け、Glicoとして持続可能なカカオの生産に寄与することを目的に立ち上げられた研究です。ただ、入社当時は始まったばかりで、まだ社内に詳しい人がいない状態であったのに加え、世界でまだ例のない研究を担当するプレッシャーは大きく、プロジェクトが進まない時期には悩むこともありました。


積極的に行動することでたどり着いたブレイクスルー

大学時代、果樹の研究室に所属していた経験を活かし、まずは文献調査からカカオに関する知識をインプットしました。一方で、入社したばかりの自分には企業研究として何をすべきかが分からず、チームメンバーからサポートを頂く必要がありました。そこで、まずはチーム全体の農学研究に関するナレッジの底上げを図るべく、1年目の私が主体となって論文紹介を行う勉強会を実施しました。
その結果、外部の専門家の力を借りることができれば、俊敏に研究を進めることができそうだと分かりました。コロナ禍における出社制限はまだありましたが、積極的に社外に出て多くの専門家の方々に会いに行き、協力者を見つけられたことがブレークスルーとなりました。その方はカカオを専門としているわけではありませんでしたが、直接赴いて相談することで社会貢献の意義に共感いただくことができました。
23年9月、24年8月のガーナへの2度の出張を経て、ついに現地での研究を本格始動させることができました。元々、英語は得意ではありませんでしたが、現地に飛び込んで関係を構築することで、少しずつ円滑にコミュニケーションを取れるようになってきたかと感じています。
これからもお客様に美味しいチョコレートを楽しんでもらい続けるために、日々研究を前に進めていきたいと思っています。

写真:尾関かさね

Q.

どんな学生でしたか?

A.

興味をとことん突き詰めた学生時代——その中で知った果実の可能性

小さいころ、豆腐屋の祖父の配達について行くのが好きでした。配達先は病院や老人ホームが多く、祖父の美味しい豆腐がお年寄りの日々の健康に欠かせないものになっており、役立っているのを目の当たりにしてきました。大きくなるうちに植物、中でもヒトの生を超えて育つ樹に興味を持ち、農学部に進学しました。    
大学では卒業要件に関係のない講義であっても、樹やおいしさに関するものであれば何でも聞きに行っていました。 進路を考えるときにこの二つが組み合わさり、「樹×おいしさ=果樹」に携わろうと決心しました。 研究室では今までにないおいしい柿を作り出すための、遺伝や果実特性に関する研究を行いました。


素材を活かした食品を”自分の手で”作りたいと思い入社を決意

研究を進める中で、果物を使った食品の多くは素材のおいしさと健康価値を伝えきれていないことに気づきました。例えば、”美味しさ”の観点だと、ブドウ味のお菓子はたくさんありますが、その多くがフルーツとしてのブドウの味とは全く違った味わいとなっています。また健康価値の観点だと、「一番好きな果物は柿です」という人にはあまり出会いませんが、実は柿ってトップクラスにビタミンCが多い果物なんです(イチゴより上!)。
そんな隠れた果実のポテンシャルを最大限活かしたらもっと好きな人が増えるかもしれない。そこで、社会に出てもっと素材を身近に感じられる食品を自らの手で作りたいと思い、Glicoへの入社を決めました。好きなものにとことん足を突っ込んでいくことを忘れず、今はGlicoで果物としてのカカオの素材研究に邁進しています。

Schedule

スケジュール

8:30TCHO社(米国子会社)とのオンラインミーティング

9:30昨日のまとめ

10:30カカオの皮むき、ロースト

12:30ランチ

13:30評価用チョコレートの試作

16:00カカオ・チョコレートに関する文献調査

17:00社内打合せ

17:30業務終了

写真:尾関かさね

Q.

あなたにとって「Glico×研究職で働く」とは?

A.

社会に貢献する源泉を生み出すーチャレンジングな職場環境

Glicoは新しい価値を生み出すこと、社会に永続的に貢献することに重きを置いている会社です。研究部門は、その源泉を生み出す最も重要な部署の一つではないかと思っています。そのため前例がないことにもチャレンジする必要があり、また誰もがそのことを分かっているのでチャレンジしている人を後押しする空気もあります。苦労もありますが成長意欲、好奇心が強い方には楽しい環境です。