Q.仕事の軌跡
グループ法務部は、「法律的手法・アプローチを駆使してグループの社益を実現し社会のニーズに応える」ことを部門ミッションとして掲げています。その中でも、私が所属する商標グループの役割は、当社の商標=ブランドを適切に保護し、活用することで、「ブランド価値の向上」を実現することにあります。
当社が有する「Glico」や「Pocky」といった商標は、まさにブランドであり、そして重要な財産です。例えば、「Glicoの商品だから信頼できる」、「Pockyの新商品だから美味しそう」といったように、お客様の信頼を商標を通じて蓄積させることで、ブランド価値を高めていかなければなりません。具体的には、先行商標調査や商標出願を通じたブランドの権利化、模倣品販売などの第三者によるブランド毀損行為の排除、商標ライセンスを含む各種コラボレーションを通じたブランドの更なる活用など、事業部門と協働し、法的な見地からグローバルでのブランド価値向上に貢献していくことが私たちの使命となります。そのためには、関係法令に関する知識やノウハウを常にアップデートして専門性を発揮することは勿論のこと、マーケティングトレンドや最新テクノジー等にもアンテナを張り巡らせ、日々スキルを磨いていくことが求められます。
Glicoはロングセラーブランドを多数保有していますが、これらのブランド価値を更に高めていくためにはどうすべきか、また海外に広げていくためにはどうすべきか、などを事業部門と一体となって検討・推進していくことが、商標業務の担当者として最も頭を悩ませるポイントであり、そしてやりがいのある仕事でもあると思います。またその一方で、ブランド価値向上に向けて常にアクセルを踏みつづけるだけではなく、法的な視点から懸念がある場合には、ブランドを守るために企画にブレーキをかけることも私たちが担う重要な役割です。そんなときには、どのようにすれば問題点をクリアにできるかを事業部門に寄り添って考え、実現まで導くことが、法律のプロとしての腕の見せ所だと思います。そうして生まれた商品や企画がヒットしたときは、「本当に良かった!」と感じます。

Q.
Glicoに入る前の私
また、法学部在学中に9か月の米国留学をしたことも、自分にとって非常に大きな経験となりました。留学中の日々の生活の中で、日本の技術や文化、特に「食」の素晴らしさを再認識したこともあり、食品メーカーへの就職を目指すことを決心し、帰国後は、技術やブランドと結びついた法律を学ぶことのできる知的財産権法のゼミを専攻して勉学に励みました。その中でも、特にブランディング活動と密接な繋がりを持つ商標の世界に強い興味を抱き、将来的に商標の仕事に携わりたいとの思いから、B to Cメーカーとして国内でのロングセラーブランドを複数保有し、今後海外でのさらなるブランド展開が期待できるGlicoへの入社を決めました。
9:00メールチェック
10:00新商品開発に関するマーケティング部とのMTG
12:00ランチ
13:00特許事務所や海外代理人とのやり取り
14:00チームMTG(手持ち案件の情報共有、進め方の相談等)
16:00デスクワーク(商標調査・出願等の手続、ライセンス契約のチェック、関連部署へのレポート作成など)
18:00業務終了

Q.
あなたにとって「Glico×法務職で働く」とは?
また、特に商標業務の担当者はマーケティング部門との距離が非常に近いことも特徴的で、「法律」を駆使した異なる視点から、マーケティング活動やブランディング活動に携わることができる点も魅力的です。