Q.仕事の軌跡
私が大切にしていることは、「ちょっとおせっかい」であることです。
法務の仕事は、社内の皆さんが何か困っているときに相談を受けて、それに応えることだと思っておられる方も多いかもしれません。もちろん相談や依頼に応えることは基本的な仕事ですしとても大事なことなのですが、私たち法務が本当の意味で社内の皆さんから頼ってもらえる存在になるためには、そこから「ちょっとおせっかい」に一歩踏み込んで、今回発生した問題の真の原因がどこにあるのか?今後同じような事態が起こらないようにするにはどうしたらいいか?その真の原因を解消するために法務としてどのようなサポートができるのか?ということを真剣に考え、社内の各部門に対して積極的に提案をしていくことが必要だと思っています。
ただ、「真の原因を見つけてそれを解消する」というのは実はとても難しくて、各部門には長年積み重ねられてきたオペレーションや発想・習慣があるので、それを無視して「もっとこうやるといいよ!」と第三者的に言っても説得力がないですし、一時的に改善したとしてもまたすぐに元に戻ってしまいます。私も入社した当初は、その点に気が付いておらず、独りよがりなアドバイスをしてしまっていたことがあったと思います。でも今は、だいぶ社内のことが色々とわかってきたこともあり、前提として社内の各部門のオペレーションや発想をしっかり理解した上で、理想をただ押し付けるのではなく現実的なアイデアを出し、「一緒によりよくしていきましょう!」と旗を振り、周りを巻き込んで進んでいくようなイメージで業務を進めるよう心がけています。
そして、さらに重要なのは、提案しっぱなしで終わるのではなく、その提案を最後まで各部門の皆さんと一緒にやり切ることだと思います。言いっぱなしで自分が何も動かないのでは社内の各部門の皆さんにとっては迷惑なだけなので、自分が提案したことに責任を持ち、しっかり手を動かして、一定の結論が出るまで徹底してやり切るということも強く意識しています。
このような「ちょっとおせっかい」な対応のほか、基本的な日々の相談対応を着実に行うことの積み重ねで、社内の皆さんに信頼してもらって、いざというときに頼りたいと思ってもらえるように日々頑張っています。最近では、社内のとある部門の方が、「後藤さんはいつも僕たちに寄り添ってくれるから、何か困ったことがあると、法務の仕事じゃないかも?迷惑かも?と思いながらもつい連絡してしまうんです」と言ってくれて本当に嬉しかったです。このように頼ってもらえることが大きなやりがいですし、このために毎日頑張っているんだなと改めて感じて、たまたまものすごく忙しくギリギリで頑張っていた時期だったこともあり、少しじーんとしてしまいました。

Q.
Glicoに入る前の私
私は弁護士なので、Glicoに入る前は、法律事務所で長く働いてきました。法律事務所で働いていた時もやりがいのある仕事をたくさん担当させてもらっていましたし、ほかではできない経験をたくさん積ませてもらったのですが、どうしても外部アドバイザーとして案件に関与することになるので、事業自体・ビジネスとの距離感を少し感じる場面もありました。また、法律事務所一般にハードワークが求められることもあり、子育てとの両立に漠然とした不安も抱えていました。
私がGlicoに入社することを決めたのは2人目の子どもを出産した直後だったのですが、育休中で自分と社会のつながりが切れてしまったような感覚になっていたところに、様々な人たちの日常生活に欠かせない飲食料品を作っている会社であること、それにより自分の仕事が社会にどのように貢献しているのかがクリアに見えることをとても魅力に感じましたし、また、会社全体として子育てを応援する風土があることも決め手となりました。
実際に働き始めてからも、入社前にイメージしていたとおりに、これらの点がやりがいに繋がっています。また、子どもたちに「このお菓子はお母さんの会社が作っているんだよ」と話したり、グリコワゴンのトミカで一緒に遊んだり、子どもたちと一緒にグリコピアに行って手作りビスコ体験をしたりして、Glicoならではの魅力をたっぷり享受しています。