People仕事・社員を知る

写真:尾関かさね

「ちょっとおせっかい」で頼られる存在に

私の経歴

後藤 朋子

キャリア入社

・2022年7月 グループ法務部 キャリア入社
・2024年1月 契約グループTeam1 リーダー
新入社員のOJTも担当

出資・M&A案件、国内や海外の契約案件、
訴訟・紛争案件などを主に担当しています。

Q.仕事の軌跡

 私が大切にしていることは、「ちょっとおせっかい」であることです。
 法務の仕事は、社内の皆さんが何か困っているときに相談を受けて、それに応えることだと思っておられる方も多いかもしれません。もちろん相談や依頼に応えることは基本的な仕事ですしとても大事なことなのですが、私たち法務が本当の意味で社内の皆さんから頼ってもらえる存在になるためには、そこから「ちょっとおせっかい」に一歩踏み込んで、今回発生した問題の真の原因がどこにあるのか?今後同じような事態が起こらないようにするにはどうしたらいいか?その真の原因を解消するために法務としてどのようなサポートができるのか?ということを真剣に考え、社内の各部門に対して積極的に提案をしていくことが必要だと思っています。
 ただ、「真の原因を見つけてそれを解消する」というのは実はとても難しくて、各部門には長年積み重ねられてきたオペレーションや発想・習慣があるので、それを無視して「もっとこうやるといいよ!」と第三者的に言っても説得力がないですし、一時的に改善したとしてもまたすぐに元に戻ってしまいます。私も入社した当初は、その点に気が付いておらず、独りよがりなアドバイスをしてしまっていたことがあったと思います。でも今は、だいぶ社内のことが色々とわかってきたこともあり、前提として社内の各部門のオペレーションや発想をしっかり理解した上で、理想をただ押し付けるのではなく現実的なアイデアを出し、「一緒によりよくしていきましょう!」と旗を振り、周りを巻き込んで進んでいくようなイメージで業務を進めるよう心がけています。
 そして、さらに重要なのは、提案しっぱなしで終わるのではなく、その提案を最後まで各部門の皆さんと一緒にやり切ることだと思います。言いっぱなしで自分が何も動かないのでは社内の各部門の皆さんにとっては迷惑なだけなので、自分が提案したことに責任を持ち、しっかり手を動かして、一定の結論が出るまで徹底してやり切るということも強く意識しています。
 このような「ちょっとおせっかい」な対応のほか、基本的な日々の相談対応を着実に行うことの積み重ねで、社内の皆さんに信頼してもらって、いざというときに頼りたいと思ってもらえるように日々頑張っています。最近では、社内のとある部門の方が、「後藤さんはいつも僕たちに寄り添ってくれるから、何か困ったことがあると、法務の仕事じゃないかも?迷惑かも?と思いながらもつい連絡してしまうんです」と言ってくれて本当に嬉しかったです。このように頼ってもらえることが大きなやりがいですし、このために毎日頑張っているんだなと改めて感じて、たまたまものすごく忙しくギリギリで頑張っていた時期だったこともあり、少しじーんとしてしまいました。

写真:尾関かさね

Q.

Glicoに入る前の私

 私は弁護士なので、Glicoに入る前は、法律事務所で長く働いてきました。法律事務所で働いていた時もやりがいのある仕事をたくさん担当させてもらっていましたし、ほかではできない経験をたくさん積ませてもらったのですが、どうしても外部アドバイザーとして案件に関与することになるので、事業自体・ビジネスとの距離感を少し感じる場面もありました。また、法律事務所一般にハードワークが求められることもあり、子育てとの両立に漠然とした不安も抱えていました。
 私がGlicoに入社することを決めたのは2人目の子どもを出産した直後だったのですが、育休中で自分と社会のつながりが切れてしまったような感覚になっていたところに、様々な人たちの日常生活に欠かせない飲食料品を作っている会社であること、それにより自分の仕事が社会にどのように貢献しているのかがクリアに見えることをとても魅力に感じましたし、また、会社全体として子育てを応援する風土があることも決め手となりました。
 実際に働き始めてからも、入社前にイメージしていたとおりに、これらの点がやりがいに繋がっています。また、子どもたちに「このお菓子はお母さんの会社が作っているんだよ」と話したり、グリコワゴンのトミカで一緒に遊んだり、子どもたちと一緒にグリコピアに行って手作りビスコ体験をしたりして、Glicoならではの魅力をたっぷり享受しています。


Schedule

スケジュール

8:30子どもたちを送り出し、執務開始

10:00契約案件の打ち合わせ
(背景事情や契約締結の目的などをヒアリング)

11:00チームメンバーとの1on1
(業務内容・対応方針やキャリアに関する悩み相談)

12:00SUNAO冷凍パスタなどのランチを食べながら、ネットスーパー注文

13:00契約書レビュー、文献リサーチ
(オンラインのライブラリを利用)

15:00出資案件の打ち合わせ(出資契約に定める条件の詳細確認)

16:30OJT対象の新入社員による契約書レビュー内容をチェック、修正・コメント

17:45執務終了、保育園にダッシュ

写真:尾関かさね

Q.

あなたにとって「Glico×法務職で働く」とは?

 Glicoの法務部には弁護士や弁理士のような有資格者が多くいますが、そのような資格の有無にかかわらず専門知識・スキルを持っている方が多く、メンバー同士リスペクトし合いながら、上下関係のないフラットな関係性で、協力して仕事を進めています。実際に日々業務にあたる中で誰が有資格者かということを意識することはほとんどありません。私自身、企業内で働く他の弁護士たちと話す機会も多いですが、Glicoの法務部のように有資格者とそうでない方々とがシームレスに業務にあたっている形はとても貴重だなと感じます。
 そして、子育てとの両立という意味でも、フレックスや在宅勤務などの制度があるおかげで、なんとかフルタイム勤務を続けることができています。時々子どもたちの発熱などで周りに迷惑をかけてしまうこともあるのですが、部内外のみなさんの反応がとても温かく、「仕方がないことだしお互い様だから気にしないで、お子さん優先してね」と言っていただけるので、本当にありがたいです。そしてこのように温かく受け入れていただいたからこそ、自分が逆の立場になったときに、事情があって急遽お休みされる方がいても気持ちよくフォローすることができ、良い循環が生まれていると思います。