Q.仕事の軌跡
A.
新卒でGlicoに入社し、最初の3年間は商品開発を行う部署でビスコの研究開発業務に従事しました。ビスコは発売から90年を越えるロングセラーブランドであり長くお客様から支持をいただいているからこそ、変えてはいけないポイントを見極めつつ、より時代に合った価値をお客様に届けるために変えるべきものは何なのか、日々頭を悩ませながら過ごしていました。そうした難しさを感じながらも有難いことに新商品の開発に数多く携わらせていただき、基礎となる開発スキルが身についたタイミングで国内で唯一ビスコを生産している神戸工場への出向辞令をいただきました。工場立ち合い等での製品導入経験はもちろんありましたが、自分がラボで考え作り上げた配合が工場スケールでの実生産でどのように反映されるか、本当の意味で「現場を体験することで学んでくるように」という意図だったのだと思います。出向して最初の頃は「自分がここで貢献できることは何だろうか」という問いに対して具体イメージが持ち切れず悩むこともありましたが、研究開発員としての知識や経験も用いながら小さな改善や課題解決を重ねて行くうちに大きな目標が明確になるとともに一緒に取り組む仲間も増えていきました。結果的に、ビスコの長い歴史の中で最も高い生産性を実現することができ、付随して職場の風土も目に見えて良くなっていくという流れを内側の人間の1人として体験することができました。
この経験が自分のキャリア感に大きく影響しており、組織を構成する人が変わったわけではないのに大きな成果を生める組織に生まれ変わったのはなぜかを明らかにし、再現性をもって語れるようになりたい、そうすればより大きな目標を達成できると考え、人事の世界に足を踏み入れました。そうした流れで工場で人事をしていましたが、たまたま当時の社内公募の中に立ち上がったばかりのHRBPの募集があり、より大きな組織で人事としてチャレンジする絶好の機会だと考え自身で手を挙げて今の組織にきています。働く領域は人事となりましたが、工場で学んだ「現場を知る」ことの重要性は今でも心の真ん中に置いて仕事をしています。
現在はセールスやファイナンス部門、一部グループ会社の担当として働かせていただいており、さらに強く良い組織になり大きな成果を産み出せるよう、部門長を始めとして多くの仲間と協同一致しながら日々の業務に取り組んでいます。

Q.
Glicoに入る前の私
A.
好奇心の赴くままに——自身の世界を広げた学生時代
幼いころから好奇心旺盛な子どもだったと思います。世の中は果てしなく広く、自分が知らないことで無限に溢れかえっているんだと漠然と認識し、できるだけ多くを知りたい・自分の目で見てみたいとワクワクしていた幼き日の気持ちを今も覚えています。高校生くらいまでは知らないことを知る、その結果新しい何かができるようになる、そしてまた次の新しい何かにチャレンジできるという小さな喜びを一つ一つ積み重ねながら、勉強や部活を中心にのめり込んで過ごしていました。大学生になると「知る」ことよりも新しい「経験」や「体験」に興味の比重が移り、数えきれないほどのアルバイトやイベントに参加し手帳にスペースがないくらい予定パンパンな毎日でした。
一方で、大学の卒業が近づいてきたところで、幼いころの「知らない世界を自分の目で見たい」という気持ちを消化するタイミングは今しかないと思い立ち、1年間休学をして海外を放浪しています。この1年間は興味関心の赴くままに行動し、ネパールの奥地で2週間朝から晩まで瞑想だけをして過ごしてみたり、現地でタイマッサージ師に1カ月近く師事したりと、他にもまだまだ怪しい体験を積み重ねています。そうした経験が今何かの役に立っているかと問われると全くそんなことはないように思いますが、非日常の中で自分の判断と意思決定のみで1年間を過ごした結果、どんなトラブルや困難に直面しても最後は何とかできるという根拠のない自信とハートは手に入ったかもしれません。
Glicoに入社した理由は色々ありますが、地球の裏側コロンビアで出会ったポッキーのインパクトは大きかったように思います。今は人事の仕事を通じて、世界中のお客様においしさと健康を届けたいという気持ちは当時と変わらず日々の仕事に向き合っています。
8:45メール確認
9:00打合せ
10:00プロジェクトMTG
11:00社員面談
12:00ランチ
13:00資料作成
14:00チーム会議
15:00採用面接
16:30問い合わせ対応
19:30退社

Q.
あなたにとって「Glico×人事職で働く」とは?
A.
個人的にGlicoのDNAのひとつとして「常に最先端を走る」というものがあるように考えています。古くは健康に良い素材としてアーモンドを最初に日本に持ち込んだのはGlicoだといった話があったり、最近だと日本初の乳児用液体ミルクの発売を実現したように、世の中における課題や問題に対して世間に先行して取り組み続けています。それは人事領域でも同じことが言えると考えており、まだHR領域で成功事例が少ない取組でも自身が切り開いていけるフィールドが数多くあるのがGlicoの人事職の魅力だと感じています。