「1歳の頃は何でも喜んで食べていたのに、2歳になって急にご飯を食べなくなった」と悩んでいませんか?
昨日まで食べていたご飯を拒否されたり、お菓子だけは欲しがったりすると、どう対応すればよいか迷いますよね。
食事の場面でも自分の意思を行動で示すことが増える時期です。
見慣れない食材への警戒心や遊びへの興味も重なり、食べムラが目立つことがあります。
今回は、管理栄養士・保育士の資格を持ち、3児の母としての経験をお持ちのみちさんにお話を伺いました。
「1歳の頃は何でも喜んで食べていたのに、2歳になって急にご飯を食べなくなった」と悩んでいませんか?
昨日まで食べていたご飯を拒否されたり、お菓子だけは欲しがったりすると、どう対応すればよいか迷いますよね。
2歳頃の「食べない」は、わがままではなく「自分で決めたい」「今は嫌イヤ」という意思表示の場合があります。
自己主張は自我が育っている大切な成長の一環です。
勧めるほど拒否が強くなる、自分で選んだものは食べる場合は、イヤイヤ期が関係している可能性があります。
初めて見る食べ物や食べ慣れないものを警戒する反応は、「食物新奇性恐怖」と呼ばれます。
色や形、におい、食感が見慣れないと、口に入れる前から拒否することがあります。
また、子どもは本能的に苦味を避けやすいため、ピーマンやなすを嫌がることも珍しくありません。
見慣れない食材や苦味を拒否する背景には、単なる好き嫌いだけでなく、体を守ろうとする自然な反応が関係している場合もあります。
間食は幼児期に不足しやすい栄養を補う食事の一部ですが、量が多かったり、食事の直前に食べたりすると、
お腹が空きにくくなります。
お菓子だけでなく、果物やパンなども、量や食べる時間によっては食事が進みにくくなることがあります。
遊びに夢中なときやテレビ、おもちゃが目に入る環境では、食事へ気持ちを切り替えにくくなります。
2歳児は集中できる時間がまだ短いため、食事中に手が止まったり席を立ったりすることもあります。
以前むせた、熱かった、飲み込みにくかったなどの経験があると、似た食材を避けることがあります。
特定の食感だけを強く嫌がる。
ある出来事を境に拒否が始まった場合は、食べたときの嫌な感覚が記憶に残っているのかもしれません。
お菓子は甘味や塩味がはっきりしていて、子どもが好みやすい味です。
見た目や食感も毎回ほぼ同じため、以前食べて「おいしかった」という記憶から、安心して口にできます。
一方、食事は食材や調理によって味や食感が変わるため、警戒して食べないことがあります。
ご飯を食べないのにお菓子を欲しがるのは、お腹がすいているからだけでなく、味への好みや食べ慣れも関係しています。
子どもが食事を楽しみ、興味を持てるような工夫をすることもおすすめです。
にんじんを星形にする、海苔で顔を作る、小さなおにぎりにするなど、見た目を少し工夫してみましょう。
できる日に無理のない範囲で取り入れてみてください。
おやつは時間と量を決め、食事の直前はできるだけ避けます。
袋のまま渡さず、食べる分だけ皿へ出しましょう。
食事を残した直後にお菓子を出すことが続くと、「ご飯を食べなければお菓子がもらえる」と覚えてしまう可能性があります。
とはいえ、食事の準備中にぐずったり、待つことが難しかったりする日もあります。
そのようなときは、干し芋や柔らかくゆでたスティック人参・ふかし芋など、素材そのものの味を楽しめるものを少量用意するのもおすすめです。
年齢に合った硬さや大きさを選び、お菓子以外の選択肢も上手に取り入れてみましょう。
「お肉とにんじん、どちらから食べる?」「赤と青、どちらのお皿にする?」と2択から選ばせます。
「自分で決めた」という満足感が、食事への抵抗をやわらげ、食べる意欲につながります。
野菜を洗う、レタスをちぎる、ケチャップをかける、食器を運ぶなど、調理や配膳の中から安全にできる役割をひとつ任せましょう。「自分も食事を作る一員になれた」という経験を大切にします。
「できたね」と褒められたり、家族に「手伝ってくれてありがとう」と言ってもらったりする喜びが自信になり、食事への前向きな気持ちにつながります。
最初は確実に食べきれそうな量を盛り、足りなければおかわりできるようにします。
食べられたら「○○食べられたね」と具体的にたくさん褒めましょう。
テレビを消し、おもちゃやリモコンを見えない場所へ片付けます。
足が床や足置きにつく姿勢を整え、親子が安心してリラックスできる雰囲気を作りましょう。
量や切り方、調理方法を変え、別の日にも少量を添えましょう。
食べるだけでなく、見る、触る、においをかぐことも大切な食経験です。
2歳頃は大人のまねをしたい気持ちも育つ時期です。保護者が「おいしいね」と楽しそうに食べる姿を見せることで、「自分も食べてみようかな」と興味を持つ可能性があります。無理に勧めず、子どものペースで食材との距離を縮めましょう。
野菜をハンバーグや麻婆豆腐に加えるなど、食べ慣れた味と組み合わせます。
隠すだけでなく、別の日には少量を見える状態で添え、食材そのものに触れる機会も作りましょう。
食事と間食の時間をできる範囲で整え、食事前の流れもなるべく同じにしましょう。
例えば、「おもちゃを片付ける→手を洗う→席に着く」のように決まった行動を繰り返すと、子どもも「次はご飯の時間」と見通しが持ちやすくなります。
生活リズムが整うだけでなく、遊びから食事への気持ちの切り替えにもつながります。
食の幅を広げるには、さまざまな素材に繰り返し出会う経験が大切です。
しかし毎日、味付けや彩り、食べやすさまで考えて調理するのは大変ですよね。
家庭だけで多様な素材を用意するのが難しいときは、市販の幼児食を取り入れるのもひとつの方法です。
なかでもcototeは、子どもの味覚に合わせて素材そのもののおいしさを感じられるよう塩分に配慮し、彩りや成長段階に合わせた食べやすさも大切にした冷凍幼児食です。
全メニューを通じて50種類の素材を体験でき、電子レンジで温めるだけで用意できます。
保護者の負担を減らしながら、「今日はこれも食べられたね」という成功体験につなげられます。
食べてほしいという思いからの働きかけが、かえって子どもの負担になることもあります。
食事を楽しい時間にするために、避けたい4つの行動をご紹介します。
口に押し込んだり、完食を強要したりすると、食事への抵抗感につながる可能性があります。
工夫しても嫌がる日は「次は一口頑張ろうね」と切り上げ、子どもの空腹・満腹のサインを尊重しましょう。
食べないたびに叱ったり責めたりすると、食事そのものを嫌な時間だと感じる可能性があります。
食べた量だけでなく、椅子に座れた、食材に触れた、ひと口試せたなど、できたことにも目を向けましょう。
「ご飯を食べたらお菓子をあげる」という交換条件が続くと、お菓子の価値が高まり、食事を我慢するものだと感じる可能性があります。食事とお菓子を結びつけず、それぞれ時間と量を決めて出しましょう。
「お姉ちゃんは食べられるのに」「お友達は残さないよ」などと比べることは、
子どもの自信を傷つける可能性があります。
食べられる量や苦手なものには個人差があるため、その子自身の小さな変化や成長を認めることが大切です。
食べてほしいと思うほど、つい頑張りすぎてしまうこともあります。
保護者も子どもも完璧を目指さず、食べられそうなことにトライしながら、嫌がるときは無理強いしないことが大切です。親子がお互いに無理をしすぎず、食事のストレスを少しずつ減らしていきましょう。
3歳頃はイヤイヤ期が少しずつ落ち着く一方、味や食感の好みが個性としてはっきりしてきます。
1・2歳から続く場合は、食事環境を整え、多様な食材との出会いを無理なく続けましょう。
詳しい見通しは3歳の記事で紹介します。
ここまで2歳児が食べない原因と対処法について紹介しました。
食べない理由は一つではなく、背景には自己主張や、食材への警戒心、空腹や環境など複数の原因があります。できる対策から少しずつ試し、お子さんとの食事の時間を楽しんでくださいね。
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